宇都宮市の耳鼻咽喉科(耳鼻科) アレルギー科 内科 花粉症 きくちクリニック

小児急性中耳炎について

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小児急性中耳炎とその治療について

このページでは、小児の急性中耳炎についてのお話をさせていただきます。お子様によくみられる病気ですが、きちんと治療を行わないと、慢性化したり再発を繰り返すこともあります。当院ではお子様の「耳の健康」を守るべく適切な治療を行っております。

小児科でも中耳炎の治療は可能ですが、耳鼻科医は鼓膜の所見をしっかり確認し、軽症から重症まで適切に診断いたします。 当院では私、耳鼻咽喉科(耳鼻科)専門医が電子スコープを使用してモニターに鼓膜を映し出し、保護者の方にお見せしながら、適切な治療を提案いたします。 耳鼻科医らがまとめた小児急性中耳炎診療ガイドラインによりますと急性中耳炎の原因菌はインフルエンザ菌(高熱のでるインフルエンザとは異なります!)、肺炎球菌、モラクセラ・カタラーリスが重要です。近年は乳児期より保育園に通園する児童が多く、耐性菌(抗生物質の効きにくい菌)も増えています。

耳が痛かったり、みみだれ(耳漏)が耳鼻科を受診され、急性中耳炎と診断されたら、鼻水やみみだれから細菌の培養を行い、適切な抗生物質を選択するようにいたします。


耳鼻咽喉科(耳鼻科)で急性中耳炎と診断されたら治療を行います。 耳鼻科医らがまとめた小児急性中耳炎診療ガイドラインでは、

  • 軽症・・・抗生物質を使用しない
  • 中等症・・・ペニシリン系の抗生物質を使用
  • 重症・・・鼓膜切開とペニシリン系またはセフェム系の抗生物質を使用

し、3,4日後に耳鼻科を再診して鼓膜所見を確認することになっています。

しかし上記にも書かせていただいたように、低年齢からの集団生活により耐性菌(抗生物質の効きにくい菌)も増えていますし、中耳炎を繰り返し何度も耳鼻科を受診する患児もいらっしゃいます

当院では耳鼻咽喉科(耳鼻科)専門医である私が、患者様一人一人のみみ、はな、のどの所見、生活背景、以前の受診の状況など総合的に判断して適切な治療を提示いたします。

鼻咽喉科(耳鼻科)で急性中耳炎と診断されると治療が始まります。 3,4日後に耳鼻科を再診して鼓膜所見を確認させていただくことは上記に記載のとおりです。

しかし中等症から重症の中耳炎は、すぐ治るわけではありません。 急性中耳炎が抗生物質や耳鼻科での鼻処置などで治ってくると、そのあとに鼓膜の中に水がたまる、「滲出性中耳炎」になります。 この状態が1?2週間続いて治ります。

この過程は耳鼻科に通院していただき、耳鼻科医が鼓膜を確認しながら治ったかどうかお知らせするのが一般的ですが、患者さんやその家族が鼓膜を見ることができませんでした。 当院では耳鼻咽喉科(耳鼻科)専門医である私が、電子スコープを使ってモニターに映し出しながら、皆様と一緒に鼓膜の所見を確認しながら 現在の状態をお話しして治療していきます。


小児急性中耳炎の合併症

普通ですと、お子様が「耳が痛い」と訴え、耳鼻咽喉科(耳鼻科)を受診して治療を受け、治癒する流れとなります。 しかし耐性菌(抗生物質が効かない菌)がいる場合や、乳児で耳の痛みを訴えることができず、耳鼻咽喉科(耳鼻科)を受診しないまま中耳炎が悪化してしまう場合があります。

ほとんどの場合は鼓室(鼓膜の内側の部屋)に膿がたまり、鼓膜が破れて耳だれとなって出てきますが、まれに鼓室から内側の骨の中に炎症が進んでしまうことがあります。こうなると耳の後側が赤く腫れて、耳がピーンと立った状態になります。

これは「乳様突起炎」といい、入院、手術が必要な病気です。非常にまれですが重症の病気です。自治医大耳鼻咽喉科(耳鼻科)勤務医時代には年間3-5例程度の患者が緊急入院していました。主に2歳以下の乳幼児がなりやすい病気です。中耳炎になっていても痛みを訴えることができにくいことと、耳の後ろの骨が柔らかいため、重症になりやすいのです。

このような重症な病気を防ぐためにも、乳幼児で原因不明の発熱があった場合は、すぐ耳鼻咽喉科(耳鼻科)を受診し、鼓膜を診てもらうようにしましょう。


小児の滲出性中耳炎について

滲出性中耳炎は急性中耳炎が治る過程で起こったり、いつも鼻汁が多い小児が感染と耳管機能障害を生じ起こるとされています。 耳鼻咽喉科(耳鼻科)医が鼓膜所見を見ることで診断しますが、その定義は「鼓膜に穿孔がなく、中耳腔に貯留液をもたらし難聴の原因となるが、急性炎症症状すなわち耳痛や発熱のない中耳炎」とされています。(耳鼻咽喉科(耳鼻科)医が編集した小児滲出性中耳炎診療ガイドラインより)

小児に難聴を引き起こす疾患としては最も頻度が高く、気付かずに見逃された場合には言語発達の遅れや学習の妨げが生じるなど、その影響は極めて大きい疾患なので注意が必要です。特に小児検診で難聴の可能性を指摘された場合、滲出性中耳炎の可能性がありますので、早めに耳鼻咽喉科(耳鼻科)を受診しましょう。

耳鼻咽喉科(耳鼻科)を受診し急性中耳炎と診断され、治療を行い続発した滲出性中耳炎は3か月以内に75-90%が治癒しますが、3か月間で自然治癒しない小児滲出性中耳炎はその後も自然治癒しないことが多いです。

滲出性中耳炎の治療はカルボシステイン(ムコダイン®)が唯一、適応疾患として認可されている薬剤です。耳鼻咽喉科(耳鼻科)では一般的な薬剤です。 その他にも急性鼻炎などの感染を合併している場合は抗生物質の内服や耳鼻咽喉科(耳鼻科)での鼻吸引やネブライザー、アレルギー性鼻炎が合併している場合はその治療も一緒に行う必要があります。

お問い合わせはこちら TEL 028-683-3387 【休診日】日曜・祝日・木曜午後

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