嗅覚障害について
嗅覚障害の種類
①伝導性嗅覚障害(呼吸性嗅覚障害)
慢性副鼻腔炎によるポリープや鼻中隔弯曲症によりにおいが嗅上皮にとどかないためにおこる嗅覚障害です。
②神経性嗅覚障害(嗅上皮性嗅覚障害)
風邪のウイルスや頭部外傷にてにおわなくなる嗅覚障害です
③混合性嗅覚障害
①伝導性嗅覚障害と②神経性嗅覚障害が合わさった嗅覚障害です。
④中枢性嗅覚障害
パーキンソン病などの脳疾患や先天性の嗅覚障害などです。
上記のうち①~③の嗅覚障害は治る可能性があります。当院では
1.視診
鼻の中を鼻鏡を使って肉眼で見るだけでなく、電子スコープ(内視鏡)を用いて詳細に観察します。ポリープや鼻中隔弯曲症などがないか調べます。
2.血液検査
亜鉛不足が嗅覚障害の原因になります。またステロイドの点鼻薬を使用する可能性があるため、副腎皮質ホルモンを検査しておく必要があります。
3.静脈性嗅覚検査(アリナミンテスト)
アリナミンを注射してにおうかどうかを検査します。これでにおいがある場合は治る可能性が十分あります。
4.画像検査
副鼻腔のレントゲン、またはCT(当院にはないので、他院におねがいしています)を用いて副鼻腔炎がないか確認します。
5.においの詳しい検査
(1)基準嗅力検査
T&Tオルファクトメーターという専門の検査機器を使用します。大がかりな設備が必要なため、現状は大学病院にお願いしています。
(2)オープンエッセンス
あらかじめ紙にしみこませたにおいを嗅いでいだだきにおうかどうかを調べます。(当院でも導入を検討中です)
以上の検査を組み合わせて嗅覚障害の原因を診断し、治療を行います。
嗅覚障害でお悩みの方は当院にご相談ください。